“お母さん”が理想?

さて。

実家にいさせてもらっています。

洗濯、掃除などは自分でやりますし、家に少しですがお金も入れています。

唯一全面的に頼っているのが、「食事」。

これをやってもらうだけで本当に助かります。

その代り、食べ終わった後の食器洗いは我々の仕事。

我々とは、母以外の人間ですね。

我が家では父と弟です。

ですが。

だいたい私が洗ってます。

父は最近めっきり老け込んでいるので頼むのも悪いし、こんなのは若者(?)の仕事かと思うわけです。

4人分ですしね。

子供たちがとっくに家を出ている家庭では、夫婦二人分の食器しかないわけで。

余分なもの2人前が混じっているので、申し訳ない。

ということで、もう一人います。弟です。

ですが、ほとんどやりません。

犬と遊んで、お風呂を入れるのが仕事だと思っているようです。

ですが、犬と遊ぶのなんて…ただの遊びだし。しなくたって困らないし。

お風呂だって自分が入りたいだけ。

勝手なものです。

で。

世の中の日本の男性ってこんな感じなんでしょうね。

暇に任せてネットをあさっていると、女性タレントがお弁当を作った、今日の食事はこれ、

などを載せていたりします。

同時に、

奥さんが作ったお弁当、奥さんが作った朝ごはん

などを載せている男性タレントもいます。

?ん?

と。

女は結局飯炊きでしかないのか?

家政婦?

いや、

男性も女性も、理想はお母さんなんではないのか?

と思います。

海外に目を向けてみても、

イタリアやフランスなどのヨーロッパの田舎でも、お母さんがせっせと保存食を作ったり、パスタを作ったりして、マンマの味、なんて言っているようですが。

イタリアも、一度学生時代などに一度実家を出ても、再び戻る若者が多いようですね。

実家の周辺で、あるいは家の仕事を継ぐ、というケースがよくあるようです。

深刻な就職難、ということもあるようですが。

…まぁテレビの知識です。一部の知識の切り取りかもしれませんが。

ただ、やはり家庭的なものは求めるんだな、とは思いました。

一昔前は、日本も海外も、スーパーなんかなかったし、冷蔵庫だったあったりなかったりだろうから、

畑で取れすぎたものを加工して冬に備え、冬になったら上手に料理して食べる。

ということが当たり前だったことでしょう。

そもそも家の周囲で働いていたわけです。

畑を耕したり、機織りをしたり、子供を育てたり。

海外だって、レースを編んだり、など異なるものはありますが、だいたい同じでしょう。

現代は、というと。

共働きが増え、都会に住み、電車で仕事に行き。ストレスまみれ。

女の人も男の人も、同じような仕事をしているわけです。

そこへ持ってきて、食事を作るのは基本的に女性の仕事、という考え方は一定の年代以上はまだ根強いように思います。

私と同年代かもう少し若い人たちでさえ、そう。

特に、母親的な愛情のかけかたを求められているように感じます。

少なくとも、女性側はそう感じていることが多いと思います。

時間をかけて作った食事が理想…それが無理でもやっぱりスーパーとかコンビニの惣菜を子供たちに食べさせるなんて手抜きだよね、うちの奥さん。

的な。

無理でしょう。疲れてるんだもの。

こういうことをネットなどでうっすらと感じると、

あぁ、結婚したくない。

と思ってしまうのです。

というのも。

当の私が、男性にはそうやって尽くすことが素晴らしい!

と思ってきてしまったから。

北欧の方の、男女が完全に平等で、育休だって交互に取るんだから食事の準備だってなんだって二人の仕事さ!

というのは理想だしうらやましいと思います。

ですが、どうしても育ってきた環境のせいか、

家のことは女がやり、仕事は男性

という考えが、私の中に染み込んでいる。

くやしいことに。

理想は、お母さん。

家に必ずいて、おやつは時々手作りしてくれて、かつおぶしなんか家で削って出汁を取っちゃったりして。

そういう生活が理想だと思っていました。

働くようになって、

あぁ私にはできないな。

と思ったら、結婚もできないな、となりました。

子供を産んで育てるなんてもってのほか。

自分がお母さんの呪縛にがんじがらめ。

だから、ネットなどでお母さん的なものを理想として主張されると、抵抗があるんだろうな、と思います。

外国の人と結婚してみたいな。

私のこの思い込み感覚を払拭してくれるような。

なーんてね。

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投稿者プロフィール

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音羽 風子
子供のころにスペインで生活していた期間があり、世界の大きさを実感し、自由に生活することに憧れる。趣味は、旅行、写真、お酒を飲むこと。
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