もう一つ、ぶーこです。
少しずつ生活のリズムを取り戻そうと試みています。
今日は山種美術館に行きましたよ。
山種美術館…
大好きな美術館です。
こちら、日本画専門の美術館でして、個人的なコレクションを企画に合わせて見せてくれます。
今回は夏ということで、「水を描く」がテーマです。
水を描く…
素人ながら、なんて難しいのでしょう、と昔から思っていました。
自分が描くわけではないですよ。
世界の名だたる絵かきの絵を見ていての感想です。
形が刻々と変化するものを描く。
ともすると、イラストチックになってしまう…
のではないか、と思うわけです。
ですので、楽しみにしていました!
今日は先着で、何やら学芸員さんの解説が聞ける、ということらしく、
間に合ったらいいなぁ、くらいででかけてみました。
山種美術館
ちょこっと解説。
山種美術館は、山崎種二さん(山種証券(現SMBC日興証券)創業者)の個人コレクションをもとに、1966年に日本橋兜町に日本画専門美術館として開館しました。
2009年、現在の広尾の地に新築されて移転しました。
展示室は、地下に第一と第二の二つ。
売店や、一階には喫茶店も併設されています。
この喫茶店は、企画展に合わせて、特別な和生菓子を提供しています。
そんな楽しみもある美術館です。
アクセスは、恵比寿駅西口から、駒沢通りを都立広尾高校の方角にとにかくまっすぐ歩きます。
徒歩10分位ですが、上り坂なので、この季節はバスの方がよろしいかと思います。
バスでは、恵比寿駅前から日赤医療センター前行きの都バスにのり、広尾高校前で下車です。
到着すると、入り口入ってすぐのところで、解説ツアーの整理券を配布していました。
限定25名中の15番目でしたよ!
集合時間まで、熱を冷まして待ちました…
歩くと暑いですね…みなさんお気をつけください…
学芸員さんがピックアップしたイチオシ作品について、簡単に解説してくださいました。
なんと、タダ!
ぞろぞろとくっついて歩いて、今まで知らなかった日本画の技巧な、画家の特徴について勉強になりました。
私的おすすめ作品
東山魁夷「緑潤う」
小野竹喬「沖の灯」
竹内栖鳳「緑池」
奥田元宗「奥入瀬(秋)」
奥村土牛「鳴門」
千住博「ウォーターフォール」
横山操「滝」
川合玉堂「渓雨紅樹」、「水声雨声」
奥田元宗「山澗雨趣」
気に入った作品のポストカードを撮影しました。
写真がチャチですみません…
この企画展は、
第1章 波と水面のイメージ
第2章 滝のダイナミズム
第3章 雨の情景
の三部構成になっています。
水と言っても、描くもの、描き方によって非常に様々なモチーフやテーマ、試みがあります。
上に挙げたおすすめ作品をいちいち説明するのも野暮なので、こんなのが良かったよ、位に思ってください。
好きだな、と思った点でいうと、
- 色彩の美しさ
- 水の表情のダイナミックさ、繊細さ
- 画面の登場人物や動物の緻密な描かれ方
といった点で、感動した作品です。
東山魁夷の作品は相変わらずの青の美しさ。
奥田元宗は赤色のダイナミックな使い方、雨がしとしとと降っているさまを金で表現した繊細さ。
竹内栖鳳は緑の池に浮かぶ蛙の面白さ。
無駄なものを排除した構図がとても素晴らしく、面白い!
千住博のウォーターフォールは、見事なまでの滝の再現と、本物を見られたという感動!!!
とにかく、2時間近くいても飽きることなく眺め続けることができる、水の面白さを改めて感じました。
また、同じようなものを描いていても、それぞれ違って、それぞれがとても良い。
相田みつをさんの「みんな違って、みんないい」ではないですが、
違ったっておかしなことはなく、それぞれがとても素晴らしい。
このことは、これから先の人生を考える上でも、とてもヒントになりました。
正解は、ない。
写真が撮れないのが残念ですが、みなさんその目でお確かめくださいね。
まだ開催されたばかりです。
9月6日(木)まで行われています。
見ていると涼しい気持ちになりますし、何より、美術館は涼しい!!
納涼に美術館、いかがですか?
投稿者プロフィール
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子供のころにスペインで生活していた期間があり、世界の大きさを実感し、自由に生活することに憧れる。趣味は、旅行、写真、お酒を飲むこと。
詳しいプロフィールはこちら。
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